男子校のお姫様

「ねぇ食材ってなくなったらどうするの?」

ご飯が食べ終わって、談笑していたときあたしは2人に疑問に思っていたことをきいた。

「ん?なくなったら理事長に言うんだよ。俺達は式使ってるけど」

なるほど・・・。

「その手があったか・・・。じゃあ式使おうかな」

式って言うのは・・・そのうちわかるよ。

疑問が解決してすっきりしたあたしはいいことを思いついた。

「あっ!2人ともちょっと待っててね」

あたしは2人にそういうと、廊下にあるクローゼットに向かった。


「じゃ~ん!みてみて!お母さんがデザインしたここの女子用の制服だよ!かわいいでしょ」

あたしはお母さんがあたしのためにデザインしてくれたかわいい制服を着て2人の前に立った。

なんでお母さんがデザインしたか分かったかって言うと、手紙がポケットに入ってたから。

「かわいいね。似合ってるよ。佳音には白がよく似合う」

「ありがと。他にもクローゼットに色違いがたくさん・・・」

あたしは苦笑いしながら言った。

そう。お母さんは色違いのもたくさん用意してたんだ・・・。


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