男子校のお姫様
第三章
転入生歓迎レク
「あっ!慧!佳音ちゃん!おはよ~」
朝になって、慧と2人で教室に入ると、杉村君が挨拶してくれた。
「はよ」
「杉村君。おはようございます」
あたしがそういうと、杉村君は不満げな顔をした。
「ん~・・・なんか堅いなぁ・・・。ねぇ佳音ちゃん。その敬語と名字呼びやめようよ。光でいいよ」
「えっと・・・ひ、光君・・・?」
杉・・・じゃなくて光君は、今度は満足げに頷いた。
「グッモニン、佳音」
「岸谷君・・・おはようございます」
光君の肩越しにひょっこり顔を出した岸谷君。
「ノンノンノン。俺もヒロって呼んでくれなきゃ」
「ヒロ・・・君」
「君付けなし。あと、こいつらも名前で呼んでやってな」
そういったヒロの後ろには、神木君たちが立っていた。