男子校のお姫様
「あっ!龍、めずらしく朝なのに起きてんだね」
慧がそういうと、昨日寝ていた人と思われる人が頷いた。
「あぁ。祥達にたたき起こされたから・・・」
なんて言うか・・・クール・・・?
そんなことを思っていると、その人はこっちに視線を向けた。
「・・・あんたが転校生?」
「はい・・・」
「そっか。俺、間宮龍。龍って呼んで」
間宮君はそういうと眠そうにあくびをした。
「瀬戸佳音です。よろしくね」
あたしは一応笑顔で自己紹介した。
そのとたん、今まで事の成り行きを見ていた男子達が赤面した。
廊下に集まっている男子までもが赤面している中、佳音はそんなことが起きていることに全く気付いていなかった・・・。