男子校のお姫様
突然の・・・
リビングに着くと、お父さんがいた。
「「「おかえり~」」」
「ただいま。とりあえず3人とも座ってくれ」
あたし達はお父さんに促され、お父さんの正面にあるソファに座った。
「なんで俺達今日呼ばれたの?」
「あぁ・・・それについては今から話す」
あたしたちはお父さんの話に耳を傾けた。
「あのな、俺と綾香はこれから出張に行かなければいけないんだ」
「会社は?」
「会長に任せてある」
会長とはおじいちゃんのこと。
「それでな、その出張先ってのが海外にあって・・・」
「うん。それで?」
「佳音は日本においていく。もちろん琉生と慧もだ」
「「・・・・・・で?」」
琉生兄と慧が尋ねるとお父さんは少し言いにくそうに口を開いた。