男子校のお姫様
≪カウントダウン、スタート≫
・・・へ?
わざわざ放送でカウントダウン!?
≪10、9、8、7、6、5、4、3、2、1……
キーンコーンカーンコーン・・・≫
その音を合図にあたしたちはその場に倒れこんだ。
「つ、疲れた・・・」
「だね・・・。もうこんなのやりたくない・・・」
あたし達は空を見上げながらそんなことを話していた。
≪逃げ切った8人、おめでとう。賞品は君たちのものだよ。あとは、高等部は一番多く泥棒役を捕まえた田口さんです。賞品は今日の放課後、生徒会室で渡すので来てね。それじゃ、これでレクは終わり。各自お昼にしていいよ≫
「賞品ってなんだろうね?」
「やっぱ定番の食べ放題とかかな?」
そんな会話をしながら、あたし達は起き上がった。
そんなこんなで、地獄のような転入生歓迎レクが幕を閉じた・・・。