男子校のお姫様

「あの~すいませぇん」

その中の1人が慧に話しかけた。

見た目からして、中学生であろうその子たちはあたしなんかよりも女の子らしかった。

「・・・何か?」

慧が興味なさそうに言った。

「あたし達と遊びませんか~?」

語尾を伸ばした甘えたような声で皆に話しかける女の子たち。

「ごめんね~。俺達連れいるから~」

「えぇ?それって女?」

「そうだけど」

「えぇ?いないぢゃん。あたし達と遊ぼうよ~」

「そうだよ~。それにぃ、あたし達の方がその子よりかわいいと思うよ~?」

確かにそうだと思いますが・・・。

彼女たちには小柄なあたしが見えていないようだ。

そんなときずっと黙っていた龍が口を開いた。

「うるさい黙れブス」

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