男子校のお姫様
「いつからなの?」
あたしが聞くとお母さんがまぶしいほどの笑顔で答えてくれた。
「明日よ♪」
「「「・・・えぇ(はぁ)!?」」」
お母さんの言葉にしばしの沈黙。その後状況を理解したあたしたち3人は驚愕した。
そんなあたしたちを見たお母さんは口元に手を当ててニコニコしている。
「うふふっ。もう佳音の学校に話はしてあるのよ」
「ごめんな。でも明日日本を発つんだ。理解してくれ」
お父さんは申し訳なさそうに眉を下げて言ってくる。
そんな中、琉生兄と慧はフリーズしたまま。
「・・・分かったよ・・・仕事頑張ってね」
あたしがしぶしぶ納得すると、お父さんは安堵したような表情になった。