男子校のお姫様
慧SIDE


佳音にアピールした店員のせいで光がいきなり黒になった・・・。

俺だって気分良くなかったけど・・・光は抑える気なかったんだな・・・。

ってか、薄々気づいてはいたけど・・・光、佳音のこと好きなんだな。

まだ一週間しかたってないんだけどなぁ・・・。

俺の予想だと、他のメンバーも気になってるはず。

まぁ、そんなのはおいといて楽しもうかな。

「慧、佳音ちゃん。次あれ!」

光が楽しそうに指差したのはお化け屋敷。

「・・・あたしちょっと急用が・・・」

・・・そういえば、佳音って陰陽師のくせにおばけ苦手なんだっけな・・・。

「佳音、ひょっとしておばけ怖いの?」

裕篤が茶化すように言うと、佳音は噛みながら反抗した。

「そ、そんなわけないじゃん!ぜ、全然平気だし!」

「・・・いや、噛みすぎだろ・・・」

俺は思わずつっこんでしまった・・・。

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