男子校のお姫様

本当はこれ霊気で寒いんだよね。

この辺はまだ霊気薄いから凍えるほどじゃないんだけど・・・。

これ以上近づいてきたりしたらもっと寒くなるよ。

「佳音寒くない?大丈夫?」

「ちょっと寒いかな。でもこのくらいなら平気」

あたしは祥の言葉に笑顔で答えた。

それと同時に膝の上に見た目は人間の妖怪乗ってきちゃったんだよね。

この子は悪い妖怪じゃないし、かわいいから平気なんだけど・・・周りのも集まりかけてるんだよ!!

あんま1か所に固まるとより強いのが来ちゃったりするんだよね・・・。

『佳音ちゃんだよね?瀬戸家の』

膝の上に乗ってる妖怪が顔をあげてそう聞いてきた。

(うん、そうだよ)

あたしはその子の手をとると、テレパシー的な能力を使った。

それよりこの子ほんとかわいいな・・・。

男の子っぽいけど・・・目くりくりだし羨ましい・・・。

そんなことを考えていると、光君が聞いてきた。

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