イジワル社長と秘密の結婚
「資料、ありがとうな」

「いえ。私も使わせてもらうものですから」

社用車に乗り、私は運転席の課長を見やった。まだ唇に、蒼真さんのキスの感触が残っている……。

蒼真さんは、課長とのことだけが、ぎくしゃくしている原因だと思っているんだろうな。

それもそうか。私が、真由さんのことを聞いてないから……。

結局今日は、私も真由さんのところへ同行しないといけないし、複雑な気持ち。




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