イジワル社長と秘密の結婚
カーテンの隙間から差し込む朝日で、私は意識がはっきりしてくる。

「ん…。明るい…」

まぶたを閉じていても分かるくらい、部屋が明るい気がする。
うちって、こんなに朝日が入ってきてたっけ? ああ、そうだ。私、社長…じゃない、蒼真さんと結婚したんだ。

それで、蒼真さんの家にいるんだよね。

昨日の記憶を、まだ半分寝ぼけた頭で思い返しながら目を開けると……。

「えっ⁉︎」

私の目の前に、蒼真さんがいて驚いた。昨夜は、離れて寝ていたはずなのに。

しかも、私を抱きしめて、彼は気持ち良さそうに眠っている。

「ちょっと、離れてください……」

ゆっくりと、私の体を抱く腕を離そうとした時、

「うん……」

蒼真さんが目を覚ました。




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