イジワル社長と秘密の結婚
私が入社した時は、課長は海外赴任中で、この春から一緒に仕事をする様になった。
でも、まるで以前から知っているかの様に、親しくなれている。それはきっと、課長が人当たりのいい性格だからなんだろうけど……。
「ですよね。課長、咲希のことを狙ってるんなら、早めに奪った方がいいですよ?」
課長に合わせるかのようにナオが言い、私は内心ドキドキだ。
「そうか。一緒にいる植木がそう言うなら、そうした方がいいな」
「課長……」
本気じゃないことは分かっていても、私には刺激が強い会話だな……。
そんなやり取りを、部長は黙って楽しそうに見つめていたーーと、その時。
「そんなに楽しそうな会話なら、俺も混ぜてくれるか?」
その声に、体が飛び跳ねそうなくらいに驚いた。
「しゃ、社長⁉︎」
突然の蒼真さんの訪問に、一番反応したのは私だった。
でも、まるで以前から知っているかの様に、親しくなれている。それはきっと、課長が人当たりのいい性格だからなんだろうけど……。
「ですよね。課長、咲希のことを狙ってるんなら、早めに奪った方がいいですよ?」
課長に合わせるかのようにナオが言い、私は内心ドキドキだ。
「そうか。一緒にいる植木がそう言うなら、そうした方がいいな」
「課長……」
本気じゃないことは分かっていても、私には刺激が強い会話だな……。
そんなやり取りを、部長は黙って楽しそうに見つめていたーーと、その時。
「そんなに楽しそうな会話なら、俺も混ぜてくれるか?」
その声に、体が飛び跳ねそうなくらいに驚いた。
「しゃ、社長⁉︎」
突然の蒼真さんの訪問に、一番反応したのは私だった。