イジワル社長と秘密の結婚
な、なんで蒼真さんがここに⁉︎ なぜだか罪悪感を持ちながら振り向くと、斜め後ろの席に蒼真さんがいた。
誰かと三人でいて、その内一人は女性だ。二人とも二十代に見えるけど、どういう関係なんだろう。
男性の方は、蒼真さんと同じくらいにルックスが良く、上質そうなスーツを品良く着こなしている。
女性の方は、可愛い感じで小柄な人だ。
課長の声に、みんなこちらに視線を向け、蒼真さんも驚いた顔をしている。
「社長、驚きましたよ。こんな場所で会うなんて、偶然ですね」
課長は蒼真さんのテーブルへ駆け寄ると、挨拶をした。
「こっちもだよ。課長と伊原さん二人だけ?
「はい。最後まで残ってたのが僕たちだったんで、彼女を誘ったんです」
と課長が言うと、蒼真さんはチラッと、鋭い視線を私に向けた。
“二人だけ?”の口調が、不快そうに聞こえたのは、気のせいじゃないと思う。
だけど、私と蒼真さんの関係を知らない課長は、特に気にするそぶりはなかった。
「すみません、社長。お一人ではないのに、声をかけてしまって……」
課長が申し訳なさそうに言うと、蒼真さんがみんなを紹介をしてくれた。
「構わないよ。こちらは、渡辺洸輝(わたなべ こうき)社長と、奥様の亜美さん」
この方も社長なの? 若いうえにカッコイイ社長って、蒼真さん以外にもいるんだ……。
誰かと三人でいて、その内一人は女性だ。二人とも二十代に見えるけど、どういう関係なんだろう。
男性の方は、蒼真さんと同じくらいにルックスが良く、上質そうなスーツを品良く着こなしている。
女性の方は、可愛い感じで小柄な人だ。
課長の声に、みんなこちらに視線を向け、蒼真さんも驚いた顔をしている。
「社長、驚きましたよ。こんな場所で会うなんて、偶然ですね」
課長は蒼真さんのテーブルへ駆け寄ると、挨拶をした。
「こっちもだよ。課長と伊原さん二人だけ?
「はい。最後まで残ってたのが僕たちだったんで、彼女を誘ったんです」
と課長が言うと、蒼真さんはチラッと、鋭い視線を私に向けた。
“二人だけ?”の口調が、不快そうに聞こえたのは、気のせいじゃないと思う。
だけど、私と蒼真さんの関係を知らない課長は、特に気にするそぶりはなかった。
「すみません、社長。お一人ではないのに、声をかけてしまって……」
課長が申し訳なさそうに言うと、蒼真さんがみんなを紹介をしてくれた。
「構わないよ。こちらは、渡辺洸輝(わたなべ こうき)社長と、奥様の亜美さん」
この方も社長なの? 若いうえにカッコイイ社長って、蒼真さん以外にもいるんだ……。