イジワル社長と秘密の結婚
どうやら、商社の社長さんらしく、蒼真さんとはプライベートで仲がいいらしい。
奥様の方は落ち着いた品の良い感じで、こういう人を社長夫人と言えるのかもしれない。
私が、このまま蒼真さんの奥さんとしてやっていくことに、不安がよぎってしまった。
やっぱり、この結婚には無理がある……。挨拶を終えた私と課長は、テーブルへ戻った。
幸い、蒼真さんたちに背を向けられる席の配置になっていて、私の視界に蒼真さんは入らない。
せっかく誘ってもらったのだし、今は課長との楽しいディナーを堪能していた。
魚介のサラダやパスタ、スイーツなどどれも美味しい。そのうえ、お酒も進んでしまって、すっかり酔っていた。
「課長は、全然酔わないんですね?」
私より飲んでいるはずなのに、全然様子が変わっていない。すると課長は、小さな笑顔を私に見せた。
「そんなことはないよ。学生の頃よりは、飲めなくなったから。今なんか、だいぶ気が大きくなってる」
「そうなんですか? そういう風には、まったく見えませんよ」
クスクス笑いながら、課長との自然体な会話を楽しんでいた。
奥様の方は落ち着いた品の良い感じで、こういう人を社長夫人と言えるのかもしれない。
私が、このまま蒼真さんの奥さんとしてやっていくことに、不安がよぎってしまった。
やっぱり、この結婚には無理がある……。挨拶を終えた私と課長は、テーブルへ戻った。
幸い、蒼真さんたちに背を向けられる席の配置になっていて、私の視界に蒼真さんは入らない。
せっかく誘ってもらったのだし、今は課長との楽しいディナーを堪能していた。
魚介のサラダやパスタ、スイーツなどどれも美味しい。そのうえ、お酒も進んでしまって、すっかり酔っていた。
「課長は、全然酔わないんですね?」
私より飲んでいるはずなのに、全然様子が変わっていない。すると課長は、小さな笑顔を私に見せた。
「そんなことはないよ。学生の頃よりは、飲めなくなったから。今なんか、だいぶ気が大きくなってる」
「そうなんですか? そういう風には、まったく見えませんよ」
クスクス笑いながら、課長との自然体な会話を楽しんでいた。