イジワル社長と秘密の結婚
蒼真さんは翌朝、チェーンに指輪を通してネックレスを身につけた。肌に直接つけているから、服を着てしまえば分からない。
まさか誰も、私たちが結婚指輪をつけているなんて思わない。それだけ秘密の結婚だけれど、彼とお揃いのものを身につけていることが嬉しかった。
「じゃあ、俺は先に行くから」
「うん、いってらっしゃい」
私より一足早く出勤する蒼真さんを玄関で見送ると、軽くキスをされた。
「そ、蒼真さんってば……」
朝からキスをされ、驚いて彼を見ると、小さく笑われた。
「驚くなよ。 いってらっしゃいのキス、してくれたっていいだろ?」
「ま、まあ。そうですね……」
こっちは顔から火が出そうなくらいに恥ずかしいのに、蒼真さんは涼しい顔をしてる。
昨夜、初めて体を重ね合って、気持ちの距離を縮められたかな。今朝の蒼真さんは、雰囲気が甘い。
「じゃあ、また会社でな。咲希……」
蒼真さんは耳元で囁いたあと、玄関ドアを開けて出ていった。
まさか誰も、私たちが結婚指輪をつけているなんて思わない。それだけ秘密の結婚だけれど、彼とお揃いのものを身につけていることが嬉しかった。
「じゃあ、俺は先に行くから」
「うん、いってらっしゃい」
私より一足早く出勤する蒼真さんを玄関で見送ると、軽くキスをされた。
「そ、蒼真さんってば……」
朝からキスをされ、驚いて彼を見ると、小さく笑われた。
「驚くなよ。 いってらっしゃいのキス、してくれたっていいだろ?」
「ま、まあ。そうですね……」
こっちは顔から火が出そうなくらいに恥ずかしいのに、蒼真さんは涼しい顔をしてる。
昨夜、初めて体を重ね合って、気持ちの距離を縮められたかな。今朝の蒼真さんは、雰囲気が甘い。
「じゃあ、また会社でな。咲希……」
蒼真さんは耳元で囁いたあと、玄関ドアを開けて出ていった。