あの日のように。
部屋に入ると、あたしはケータイを開いてハッとした。
雄太からメール来てる・・・。
そういえば今日雄太が少しおかしかったから、思い切って聞いてみたんだった。
あたしはドキドキしながら受信BOXを開いた。

To 蘭ちゃん
Sub Re:2
――――――――――――

大丈夫だよ。
いつもの事なんだ。
あんまり気にすんなっ^^

じゃあそろそろおやすみ。

       雄太

  ――END――

また「大丈夫」「いつもの事」か・・・。
雄太の様子をなんとなく聞いてみたあたしだったけど、雄太はこのことについて、あまり触れてもらいたくないようだった。
直接的に言われた訳じゃないけど、メールを読んでいてうっすらと感じた。
でもやっぱり心配かも。
いつもの雄太と明らかに様子が違いすぎていたから。
―――あたしじゃ、何もできないのかな?

そういえば、諒介君が心配そうに何度も声をかけていたっけ・・・。
諒介君なら幼なじみだし、何か知っているかも。
あんまり他人の事をさぐるのは、良くないことだって分かってるけど・・・放っておけない。
あたし、雄太の何でもないのに。
一回、二人きりで話しただけなのに。

―――ごめんね雄太。
明日、諒介君にこっそり聞いてみよう。
あたしはベッドに入り、そのまま眠りについた。
< 13 / 13 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop