あの日のように。

ごりん

あたしは家に帰って、自分の部屋に入った。
♪~♪
ケータイが急に鳴りだしたから、ちょっとビックリしてしまった。
パカッっとケータイを開くと深咲からメールが来ていた。
今どきスマホじゃないなんて・・・。
ちょっと悲しい(笑)
なんてことを考えながら、画面に目を落とした。

To 蘭
Sub おつかれ^^
――――――――――――

今日は先に帰らせてごめん
ね?

明日は一緒に帰ろうね!


        深咲

   ――END――


あたしは返信ボタンを押して画面に文字を打ち込んだ。
まだスマホじゃないから、あたしが文字を打つ時は深咲いわく、相当速いらしい。

To 深咲
Sub Re;
――――――――――――

いいよ♪

また明日ね。
バイバイ(@^^)/~~~

         蘭

   ――END――

「送信っと」
あたしはケータイをパタンと閉じて、ベッドに座った。

なんか今日は疲れたなぁ・・・。
せっかく水やりしてたのに、雄太に見事に邪魔されちゃったし。
でも雄太ってあんまり堅苦しくなくて、案外しゃべりやすいかも。
嫌な感じではなかったな・・・。
そういえば、メアド交換してないかも。
明日聞いてみようかな。

・・・って、何考えてんのあたし。
疲れすぎて頭おかしくなっちゃったみたい。
真っ先に雄太のことが頭に浮かぶなんて。
どうかしちゃってるな。
「はああぁぁ」
大きなため息をついて、ベッドにバフッと寝転がった。
そのまま天井を見つめているとだんだん瞼が重くなって、眠ってしまった。

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