ハツ☆ラツ
*
ハネ
俺は休み時間もろくに休めず、千早が追いかけてくる。
「先輩w捕まえましたよ」
「ギャー触るな!!!」
「なんでですか?」
「おまえなんか好きじゃない。」
「でも、私は好きなんです!」
「そんなことしらない。ついてくんじゃねー!」
「・・・まだ、海崎先輩の事が好きなんでしょ?」
ぐさりと刺さった。
俺の今まで隠そうとしていた本心に。
俺の心に土足でずかずか入ってきたこいつにも、苛立ちを覚えた。