ハツ☆ラツ
守る価値・・・。
そんなの知らない。
好きなのか・・・嫌いなのか・・・。
「守る価値か分からないけど、俺はリオンのそばにいたい。」
「それは、恋人として?」
何かの本で読んだことがある。
『好きか嫌いか選べないなら好きなんだよ』
あ・・・たぶんヒナの本。
少女マンガ。
俺の脳に一つの思考。
【理由なんてない。好きなんだ。】
「そうだ」
チャイムが鳴り響いた。
「先輩・・・次の時間もさぼるんですよね?」