ハツ☆ラツ
*
康平
帰り道。
違う学校や学年のコからも声を掛けられる。
「柴原先輩!!」
「ん?なに?」
同じ高校の一年生。見たことのないコ。
小柄だけど、なんだか強そうなオーラがにじみ出ていた。
「千早 楓です。」
「はぁ・・・。で、何の用?」
「海崎 利恩についてです。」
「・・・っ!」
僕は、あんまりキレたりしない。ましてや、女の子に対しても・・・。
でも、こいつには計り知れない怒りが沸々とわき上がる。
利恩の事を年下のくせに気安く呼ぶ・・・。
「利恩の事あんまり気安く呼ばないでくれる?」
「ふっ!あはははは・・・。」
「なに?」
「あなたもですか?」
「何がだよ。」
「海崎利恩ですよ。モテますね。彼女は。」
「好きって?」
「はい。」
「淡石波音、神田久人。そして、柴原康平。」
千早楓は不適な笑顔で続けた・・・。
はらわたが煮え繰り替えそうでイライラする。
「同じ、一人の女を愛す・・・ですか・・・。淡石波音にも質問しましたが、そこまでして守る女ですか?」
・・・。
___確か利恩が8歳の時。
『キャーーー!こーへーくん助けて!!』
大きな犬。ワンワン吠えて、ガブリと利恩の肩にかみついた。
血が流れて、近所の兄ちゃんがリオン
を病院へ連れて行った。
『リオン。大丈夫?』
『こーへー君の弱虫!』
リオンは3日間話を聞いてくれなかった。
その時から僕はリオンを守ろうとおもった。
でも、その誓いは未だに果たせていない・・・。
「あぁ。そうだよ。大切な人だ。」
「そうですか。」
一つの記憶が浮かぶ。
「お前、最近淡石のこと追いかけ回してるだろ?」
「・・・そうですね。」
「なんでだ?困ってるんだろ?」
「今後が面白くなるから・・・とでも言っておきましょうか?」
「?」
「それでは。また近いうちに会うかも知れませんね。」
そう言って去って行った。
「お前みたいな嫌味なやつ二度とゴメンだー!」
*
利恩
放課後。
ヒサくんが会議室で、怒られている間また、ヒナちゃんが来た。
「海崎先輩。」
康平
帰り道。
違う学校や学年のコからも声を掛けられる。
「柴原先輩!!」
「ん?なに?」
同じ高校の一年生。見たことのないコ。
小柄だけど、なんだか強そうなオーラがにじみ出ていた。
「千早 楓です。」
「はぁ・・・。で、何の用?」
「海崎 利恩についてです。」
「・・・っ!」
僕は、あんまりキレたりしない。ましてや、女の子に対しても・・・。
でも、こいつには計り知れない怒りが沸々とわき上がる。
利恩の事を年下のくせに気安く呼ぶ・・・。
「利恩の事あんまり気安く呼ばないでくれる?」
「ふっ!あはははは・・・。」
「なに?」
「あなたもですか?」
「何がだよ。」
「海崎利恩ですよ。モテますね。彼女は。」
「好きって?」
「はい。」
「淡石波音、神田久人。そして、柴原康平。」
千早楓は不適な笑顔で続けた・・・。
はらわたが煮え繰り替えそうでイライラする。
「同じ、一人の女を愛す・・・ですか・・・。淡石波音にも質問しましたが、そこまでして守る女ですか?」
・・・。
___確か利恩が8歳の時。
『キャーーー!こーへーくん助けて!!』
大きな犬。ワンワン吠えて、ガブリと利恩の肩にかみついた。
血が流れて、近所の兄ちゃんがリオン
を病院へ連れて行った。
『リオン。大丈夫?』
『こーへー君の弱虫!』
リオンは3日間話を聞いてくれなかった。
その時から僕はリオンを守ろうとおもった。
でも、その誓いは未だに果たせていない・・・。
「あぁ。そうだよ。大切な人だ。」
「そうですか。」
一つの記憶が浮かぶ。
「お前、最近淡石のこと追いかけ回してるだろ?」
「・・・そうですね。」
「なんでだ?困ってるんだろ?」
「今後が面白くなるから・・・とでも言っておきましょうか?」
「?」
「それでは。また近いうちに会うかも知れませんね。」
そう言って去って行った。
「お前みたいな嫌味なやつ二度とゴメンだー!」
*
利恩
放課後。
ヒサくんが会議室で、怒られている間また、ヒナちゃんが来た。
「海崎先輩。」