ハツ☆ラツ

後ろから足音。

振り返るとかなりかわいい子が立っていた。


「すいません。柴原先輩ですか?」

「そうですけど・・・。」

「ヒナ・・・淡石ヒナです。」

「ハネってやつの?」
「はい。」


僕と話しながら、じりじりと下がる。



「危ないッ!」

「うぎゃっ!」


ギリギリのところで腕をつかんだ。


「あ、あ、ありがとうございます。」

「けがなくても良かったよ。」


気のせいか顔が赤い、

僕もドキドキした。

そして、後ろのドアがゆっくりと開く。
< 30 / 69 >

この作品をシェア

pagetop