ハツ☆ラツ
後ろから足音。
振り返るとかなりかわいい子が立っていた。
「すいません。柴原先輩ですか?」
「そうですけど・・・。」
「ヒナ・・・淡石ヒナです。」
「ハネってやつの?」
「はい。」
僕と話しながら、じりじりと下がる。
「危ないッ!」
「うぎゃっ!」
ギリギリのところで腕をつかんだ。
「あ、あ、ありがとうございます。」
「けがなくても良かったよ。」
気のせいか顔が赤い、
僕もドキドキした。
そして、後ろのドアがゆっくりと開く。