ハツ☆ラツ
「もう卒業だね」
「あぁ・・・。」
「進学するの?」
「たぶん・・・。」
「そうなんだ。あたしは専門学校へ行く。」
「そうかぁ・・・あえなくなるね。」
「・・・うん。」
「前から考えてたんだけど・・・一緒に住まない?」
「え!?・・・無理。」
「ダメなの?」
「・・・。」
俺がこの状況であせって、リオンをあせらせていることは分かっている。
でも、一緒に居れる時間が減ってるし、毎日会っていないとこの関係が壊れてしまいそうで恐いんだ。
「・・・うそ。」
「ん?」
「住むのはうそ。」
「えー!?」
「まだ早いし、あせってもいけないし」
「あ!クレープ!」
指差す先にはクレープ屋さん。
「じゃぁ・・・たべに」」
と、リオンに振り返ったらもういない!
え!?
クレープ屋をのぞくともう、並んでいた。
「早!」
「早く~」
「あ、うん。」
「ヒサくんどれにする?」
「じゃぁ、チョコクリームw」
「えー。あたしそれ食べたい!」
「じゃぁ。チーズケーキ。」
「だめ!それも捨てがたいの!」
「二つとも食べたら。」
「太っちゃう。」
女の子って難しいんですね。
「半分こにする。」
それでも、あーでもないこーでもないと悩んでいた。
「う~ん・・・あ!」
「ん?」
「康平君とヒナちゃん。」
「ヒナの好きな人って・・・柴原!?」
「リオン・・・」
「柴原先輩?」
「そうだよ!ヒナちゃんの好きな人は康平君!」