君にずっと片想い



だって凉からこんなにも愛してもらえてる。


あなたに向けられている愛情が少しでいいから、私にほしい。



そう、願ってしまった。




――だって君は、一度も私を見たことはないの。





「白石が彼女だったら…きっと、幸せなのにな。」



お願い、そんなこと言わないで。

期待させないでっ…………。



「凉とは…親友でしょ?」



まだ僅かに残っている理性を懸命に保ちながら言う。


< 105 / 213 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop