君にずっと片想い



ほんとは思ってないくせに、そんなこと言わないでよ。




凉が思ってるほど、私は強くないんだよ。




「そうだよな、ごめん…」


眉を少し下げ、悲しげな表情をした。



ここで"好き"なんて言うのは狡い。

わかってる。


だけど、私も、もう限界だった。

溢れる気持ちを押さえることが出来なくなっていた。



もう自分の気持ちにブレーキがかけられない。




「………やっぱり、…私じゃ、ダメかな?」

「え?」



大きく息を吸って、今まで溜め込んでいた言葉を吐き出した。





「あのね…………ずっとずっと…好きだったよ?」



< 106 / 213 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop