君にずっと片想い



私の両親は、とても仲が良かった。



だけど。


私が小学校2年生になったある日、私の父親は、母と幼い私を置いて家を出た。


「どこにも行かないでっ…」と泣きじゃくる私に


「必ず会いに来る」そう言って。



だからいつか会えることを思っていた。





なのに。

結局あれから一度も会いに来たことなどない。




それから、心から人を信じるのが怖くなった。


期待して裏切られることほど、辛いことはないと知ったから。



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