君にずっと片想い
少し顔をあげると、坂本が私をみてニコニコと笑っていた。
とても優しい顔で。
「良かった。」
キラキラと光るイルミネーション。
それとは対照的に真っ暗な私たちのいる場所。
逆にそれがより綺麗に見せてくれているのだろう。
上から見下ろすと、カップルだらけなのがよくわかる。
私たちもそう見えてたんだろうな。
坂本は、本当にそれで良かったのだろうか。
でもそれは聞いてはいけない気がした。