君にずっと片想い



若干、頬がひきつるのがわかった。




「前のときは確か2週間で別れたよな。」


「そうそう」


「…あのさ、無理して笑わなくてもいいと思うけど。」



なんで、こいつには全部お見通しなんだろう。


凉を好きなことだって、絶対、誰にも言ってないのに。


私は少し俯きながら言った。




「…坂本は、よく気づくよね。」


私の言葉に対して、坂本は何も言ってこなかった。


なにも聞こえなかったかのような態度。



< 23 / 213 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop