君にずっと片想い




周りを見渡せば、目につくのはカップルばかり。


一人ぽつんとなっているのは私くらいだ。




「どうしようかな…。」



こんな中一人でまわっていても、悲しくなるだけ。


あれこれと考えを巡らせていると、背後から人の気配を感じて振り返った。



私の後ろにいた人物は、その場で立ち止まった。




「白石、一緒にまわろ!」




屈託のない笑顔でそう言うのは坂本。



「…坂本、誰かと約束とかしてないの?」




< 78 / 213 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop