君にずっと片想い



それから数日後のことだった。



朝学校に行くと、教室では皆がざわめいていた。


私は、何かあったのか、と思いながら席につく。



すると、なこが凄まじい形相でやってきた。



「なこ、おは「琉生聞いた!?」



おはよう、と言いかけると同時に、なこはそれどころではないというように被せて喋ってきた。




「何を?」



「日野のこと!」




凉に何かあったのか。


それならこのざわめきにも、納得がいく。



< 93 / 213 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop