さくらんぼなあたしと王子様
鍵をしめおわって

桜羅くんが、こちらにむき直した

瞬間あたしは

バッ!!

と頭を下げた。

「あ、あのぅ…OURA企業さんの
…お世話になっている、有重です。
父に変わりご挨拶をちゃのまれました。」

…………。

か、噛んじゃったぁぁぁ!!

目頭が熱くなる。

恥ずかしい……。

「父にかわってって、まさか
お前俺の事きずいてなかった…?」

噛んじゃったことによりも

なぜか驚いてる桜羅くん。

「あ、会ったことなかったので…。」

溜まった涙を拭きながらあたしは

答えた。

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