さくらんぼなあたしと王子様
「りーちゃんの
びびりっぷりは、見てて…
虐めたくなる。」

…………。

体の奥が反応するくらいな

妖艶な声で囁いた。

そして、ぱっとあたしをはなして

「また明日。」

いつもの王子様スマイルで、

桜羅くんは角を曲がって

見えなくなった。

我にかえったころには、

ペタンと床にすわりこんでいた。
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