さくらんぼなあたしと王子様
「なんで、いやなの?」

ほえっ?!

音もたてずに桜羅くんの  

表スイッチオン。

「きらい、かな?
僕のこと…。」

うっ…。

ずるいよ。

NOとはいわせないオーラが

漂ってるのだ。 

「嫌いなんかじゃ…。」

ないんだけどっ…。

「怖い?」

裏にもどった桜羅くん。

だけどすっごく、やさしい声色。

喉の奥がキュンとして

声色がやさしすぎて

泣きそうになった。
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