さくらんぼなあたしと王子様
「あたしにもちょうだい?」

「はい。」

渡された袋の中身を見た途端、

目を疑った。

大きな袋の中身が全てスルメだったのだ。

「ら、雷姉…。」

「スルメの気分だったから♪」

「もう、雷夜ちゃんはほんとに
楽しい子ねー。」

春姉は春姉で、雷姉も自由人ぷりが
炸裂…。

はやくゆきらお姉ちゃん帰ってきて~!

あたしじゃ手におえない、2人を目の前にあたしはそう、心の中で
叫んだのだった…。
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