さくらんぼなあたしと王子様
…えっ?

先生の話をまるっきりきいて

なかったあたしは

自分の名前を呼ばれたことにより

ハッ、と我にかえった。

「いこ?有重さん。」

「は、はい。」

わけもわからずいわれるがままに

あたしは桜羅くんの後を追った。

ヒョコヒョコ後をついていって、

ついた場所は第一図書室。
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