さくらんぼなあたしと王子様
あっ、かわいいっ!
 
隣には、ケーキのかわいい

デザインのキャンドルが。

優依梨ちゃんに似合いそう…!

クッキーと紅茶のお礼に

これ買おうっ!

「それ買うの?」

春姉がニコニコしながら聞いてきた。

「うん。昨日言ってた子への
お返しに!」

でも…。

あたしはチラッと、隣の
キャンドルを見る。

雛斗にすっごくピッタリなのだ…。

でもあげても受け取ってもらえない
かもしれないし…。

それにあたし、彼女でも何でもないし…。

あげても迷惑なだけかもしれないよっ。

「莉愛ちゃん、これも買いたい
んじゃないの?」

春姉がキャンドルをあたしに

たしだす。

「でも…あげても迷惑…」

「莉愛ちゃん。」

春姉があたしの言葉を遮った。
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