さくらんぼなあたしと王子様
「これ見つけた時、相手の
人の顔が想い浮かんだんじゃない?」

「えっ……。」

春姉は優しい微笑んであたしの

手にキャンドルを持たせた。

「春姉はここで待ってるから、
お金はらっておいで?」

優しくてあたしの事分かってくれた
春姉に今すぐ飛びつきたかったけど、
あたしはグッとこらえて
かわりに笑顔で、

「うんっ!行ってきます。」

って答えた。

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