さくらんぼなあたしと王子様
あたし、何を不安がってたんだろ…。

雛斗なら受け取ってくれる…。

雛斗のこと、全然知らないけど

優しいってことは分かる。

ううん、感じる。

あたしを見つめるあの優しい瞳を
何度も見た。

あたしに触れる手が温かかった。

あたしの名前を呼ぶ声が切なげで
何度も心のずーっと奥が
キュンってなって、
泣きそうになった。

あたしが雛斗に渡したい。

雛斗を想って買った。

こんな風なキモチ、初めて…。
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