さくらんぼなあたしと王子様
頭の中で二人の莉愛が

激しい口論をした結果。  

今回は絶対寝てるという結論に

いたった。

「し、失礼しまーす…。」

ソロ~リと扉をあけて中を覗いた。

あっ、ねてる…。

雛斗は大きな黒いベッドで

ねていた。

あたしはドキドキしながらも近寄り

たいという欲望にかられるが

ままにベッドの下にちょこんと

座った。

よく見ると雛斗の頬は薄くピンクに

染まっていて、長いまつげは

濡れていて…、

首筋に少し汗をかいていて、

なんていうかすごく色っぽい…。
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