さくらんぼなあたしと王子様
雛斗がきてくれるのを

待つのはダメだ。

自分から、進まなきゃ。

震える足を必死に動かして

階段を降りる。

ドキドキ

ドキドキ

雛斗のまえに立つ。


胸の中で甘い鼓動と緊張の
音が………、





重なった。
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