さくらんぼなあたしと王子様
「……あ」

家の前まで、

いつの間にか来ていて、

ゆきらお姉ちゃんの車が

あることに気づいて一気に寒気が

襲ってきた。


怒られる………っと。


サボったなんて知られたら

絶対に怒られる!!

と、と、とにかくちがうとこに

移動しなきゃっ…!

「莉愛?」


ビクッ!!!

ベランダで声がした。

……バレたっちゃった。

ど、ど、どうしよう…。

逃げなきゃ…。

でも体が動かない…。
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