さくらんぼなあたしと王子様
「莉愛、開いてるから
入っておいで?」

なぜか怒っていなかった。

びっくりしたけど、

でもやっぱりお家に入ったら

お説教だぁ………

と思い、うつむいてお家に入った。

二階から下りてきて、ゆきらお姉ちゃんは優しく笑った。


…え?な、なんで怒ってないの?

「座ってて、莉愛の好きな
イチゴミルクついであげるから。」

「…うん。」

な、なんて言おう…。
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