さくらんぼなあたしと王子様
心臓は相変わらずうるさくて、

初めてのキスでびっくりして

手が震えた。

でも、きゅっと雛斗が

握ってくれた。

そしてそっと…目を閉じた。

お姫様にはなれないって、

ずっと思ってた。

雛斗がお姫様にしてくれたんだよ。

雛斗の言葉があたしに
勇気をくれたんだよ。


約束を、あたしを、ずっとずっと
信じてくれてありがとう。

幼い頃の隣どおしのさくらんぼの夢…。

さくらんぼがかけた甘い恋の魔法。

雛斗、ずっと…あたしを想って 

くれてありがとう。

あの頃と変わらない、だいすき。
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