さくらんぼなあたしと王子様
      オウラ
そういえば、桜羅ってきいたことがあるきがする。

なんだっけ…?

モヤモヤ、桜羅について頭の中でかんがえていると、

「じゃっ。図書委員は残った、有重さんと桜羅くんです!」

「…え?」

気がつくと黒板に書かれた見慣れない、いろんな名前と、

今1つあまってる図書委員の

係の横にあたしと桜羅くん

の名前がコツコツとチョークの音と共に

書かれている。

ガーーーーン!

図書委員って、めんどくさそう…。

あたしってほんと、ついてないよぉ…。

「委員や、係は決まりましたね。きょうは、先生の会議があるのでおわりです。
明日から授業が始まるので気を引き締めてください。
えっと…有重さん、窓締めとカーテンとめるのよろしくお願いします。」

そういって先生は教室を出て行った。

ポカーン……。

なぜあたし…。

目に入ったのがあたしだから…?

うぅ~~~~~。

みんな、かえろうとしている。

…女の子をのぞいては。

「桜羅くん、今日ひま?」

「うちらとあそぼー?」

「桜羅くんって、あの有名なOURA?」

桜羅くんのまわりがにぎわっている。

席が近いあたしは、女の子たちにおされながらも輪の中からぬけだした。

「はあ~~~~~~~~っ。」

長いため息をついてしぶしぶ窓ぎわへ。

「莉愛!私、今日用事があるから先帰っていい?」 
    
「えっ…う、うん。」





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