さくらんぼなあたしと王子様
~~~~♪

「んっ………。」

ケイタイの着信音であたしは

目をさました。

世羅ちゃんからメールが三通、

たった今、葵くんからメールが

届いていた。

莉愛だいじょうぶ?

莉愛がいないからさみしー!

ノートとっておくね!

「ふふっ。」

世羅ちゃん…。熱がある日などは

特に人肌が恋しくなる…。

世羅ちゃんにあいたくなっちゃった…。

なんか食いたいもんある?

葵くんはあたしが熱をだすたびに

こうやってなにか買ってきてくれるよね…。

不器用な葵くんの優しさと

世羅ちゃんの優しさで心が

あったくなった。

「さくらんぼがたべたい。」

気がつくとあたしは、

そう、葵くんに返信していたのだ。

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