さくらんぼなあたしと王子様
「ひみつ。」

「!!」

彼の唇がゆるんだ。

今、心の声よまれちゃった…?

うそっ…。すごすぎるよぉ……。

ドク、ドク、心臓の音がすごく大きくきこえる。

「持月さんと帰れないからへこんでた…。」

ピクンッ!?

体が反応した。

ど……どうして、この人何者??

警戒しはじめたあたしの身体。

「なんてね。」

「………ッ!!」



かまかけられた?

ブブーッ

ビクッウッー!!

ブレザーのポケットにいれていたあたしの携帯が

バイブによってふるえた。
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