オオカミ先輩の猫かぶり
「紗和。お待たせ。行こうか。」



「あっはい。」



あっという間に放課後。



先輩がいつも通り迎えに来てくれた。



これから、一緒にお買い物に行く予定。



教室にいる人みんなが先輩に注目している。



先輩はどこにいても目立つから。



そんな先輩と付き合ってるのが私みたいなやつでみんな不思議がっているよう。



特に女子は面白くなさそうだ。



女の先輩とか、睨み付けてきたりしてめちゃくちゃ怖い。



先輩もわかっているみたいで、ごめんねって申し訳なさそうにしている。



先輩のせいじゃないのに。



釣り合ってない、私のせいなのに。
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