オオカミ先輩の猫かぶり
「よーし。終わった。帰ろっか?」



「はい。ありがとうございました。」



「いーえ。一応、委員長だしね。」



古びたじょうろを片手に微笑む先輩。



それでも絵になるからズルイ。



先輩が水やりを手伝ってくれたので、とても早く終わることができた。



今日はあのヘアピンを買った日以来久しぶりのお出かけ。



1週間ぶりかな…ってことはあと2日で2週間だ。



「お礼に何か奢ります。何がいいですか?」



「えっいいよいいよ。気にしないで。」



ポンポンと宥めるように私の頭を撫でる先輩。



これ、なんだか落ち着くなぁ…。
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