オオカミ先輩の猫かぶり
「紗和は俺のこともっと知りたんだよね?教えてあげる。」



「えっ?ちょっ!」


気づけば、先輩に壁に追いやられて、先輩と壁の間に挟まれている。



先輩の顔はどんどん近づいてきて。



「油断してると、食べちゃうよ?俺、オオカミだもん。」



色気たっぷりの表彰で、私の耳元で囁いてくる。



「ちょちょちょ。待って!なんか、違う!なんか、エロイ!」



慌てて先輩の胸を押して離そうとするけど、無駄で、先輩いつものかわいい笑顔でクスッと笑う。



その表情もまたすぐあのさっきの色気たっぷりのものに変わって。



「いつもの俺が好き?それとも本当の俺を見てみる?」



あぁ…いつものかわいい先輩はどこにいったのでしょうか。
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