海☆恋
悲しみの思い
チュンチュン
私は、なぜか鳥の鳴き声で目が覚めた。
そして、微かな胸の痛みとともに。
この胸の痛みには、もうなれたこと。
小さい時から消えない小さな痛み。
小さい時におこなった施術ももう駄目になった。
私が、20~21才までしか生きられないと知ったのは、
私が10歳の誕生日を少し過ぎたころだった。
家族には、当然凄く泣かれる事となった。
でも、不思議と私は泣くことは無かった。
自分の事であったから幼き時の痛みに似たものを微かに感じてていたからだ。
それに20歳まで、大人と認めて貰える年まで生きていけると分かったからだった。
そして、幼なじみとしての彼に心配をかけたくないと言う
幼き心があったからだろう。
そして、この事をしっているのは、家族とごく一部の先生だけだととなった。
あれから7年過ぎた今でもそれはかわらなかった。
勿論彼にも知られていない。
トントン
「はい?」
突然扉のドアがノックされた。
「立花?起きてる?そろそろ楓君が迎えに来る時間だから降りてきなさい。」
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