鬼に恋した鬼使い(仮)
「それでは一緒に作りましょう。でわまずお鍋にお湯を……」
テキパキと指示をだし料理を進めていく。
そんなアルを見つめながら考えていた。
アルは頼まれなくても、私のために尽くしてくれる。
すごく気の利いた完璧な鬼だ。
真面目で礼儀正しくて、最初は硬い顔ばかり…
「ジャガ芋の皮を剥いて、それからそちらの…」
だからこれからうまくやっていけるかなって心配に思ってたけど…
「できた!!次は?」
「そうしましたら…」
…時々すごく優しい顔をするんだ。
優しく笑いかけてくれる。
「上手です」
その笑った顔は私をおかしくするの。
すごくドキドキする。